遊戯王OCG全カードの知名度ランキングを作る(2/2) ~すごく改善!~

遊戯王OCG全カードの知名度ランキングを作る(2/2) ~すごく改善!~

遊戯王OCG全カードの知名度が調べられた!

前回挑戦したが微妙な結果だった知名度ランキング。

しかし「知名度」の指標として「Google検索ヒット数」を使用するアイディアは良かった。
前回をベースとして改善した結果いいかんじのランキングができた。

1. 結果

まずは前回と比べてどれだけ改善されたか結果を貼る。

以下の表はモンスターカードの知名度上位30件。

  1. 改善前(前回のひどい結果)
順位card nameカード名
1Wolfオオカミ
2Supply物資調達員
3Victoriaウィクトーリア
4Evaイーバ
5Batバット
6Scannerスキヤナー
7Hyo
8Infernoインフェルノ
9Merlin伝説の預言者マーリン
10BOXerBOXサー
11Overdriveガトリングバギー
12Mojaモジャ
13Honestオネスト
14Dark Magicianブラック・マジシャン
15Trentトレント
16Athenaアテナ
17Blockerブロッカー
18Lord of the Redロード・オブ・ザ・レッド
19Chakraチャクラ
20Peacockクジャック
21Code Generatorコード・ジェネレーター
22Blue-Eyes White Dragon青眼の白龍
23Gigantesギガンテス
24The Creator創世神
25Firebird火炎鳥
26Jellyfish海月-ジェリーフィッシュ-
27Slot MachineスロットマシーンAM-7
28Doki Doki怒気土器
29Charlemagneシャルル大帝
30Sporeスポーア
  1. 改善後(今回の素晴らしい結果)
順位card nameカード名
1Dark Magicianブラック・マジシャン
2Blue-Eyes White Dragon青眼の白龍
3Dark Magician Girlブラック・マジシャン・ガール
4Master of Ozマスター・オブ・OZ
5Cyber Dragonサイバー・ドラゴン
6Master of Chaos超魔導戦士-マスター・オブ・カオス
7Sky Dragon天空竜
8Pharaoh’s Servantファラオのしもべ
9Kuribohクリボー
10Obelisk the Tormentorオベリスクの巨神兵
11Slifer the Sky Dragonオシリスの天空竜
12Yubelユベル
13Jinzo人造人間-サイコ・ショッカー
14Red-Eyes Black Dragon真紅眼の黒竜
15Stardust Dragonスターダスト・ドラゴン
16Spirit Caller魂を呼ぶ者
17Sasuke Samurai #2言語道断侍
18Skull Knight #2スカル・ナイト
19Swordstalker復讐のソード・ストーカー
20Blue-Eyes Ultimate Dragon青眼の究極竜
21Phantom of Chaosファントム・オブ・カオス
22Black Luster Soldierカオス・ソルジャー
23Lord of D.ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-
24The Winged Dragon of Raラーの翼神竜
25Buster Bladerバスター・ブレイダー
26Black Rose Dragonブラック・ローズ・ドラゴン
27Harpie Ladyハーピィ・レディ
28Sasuke Samurai #3大盤振舞侍
29Red Dragon Archfiendレッド・デーモンズ・ドラゴン
30Elemental HERO NeosE・HERO ネオス

一目瞭然。
改善後のランキングは有名モンスターばかり!

一部気になるモンスターも存在するが前回とは雲泥の差。

30位以降も「デーモンの召喚」「ゲート・ガーディアン」のような原作の人気カードや、
「灰流うらら」「原始生命態ニビル」といったOCGでおなじみのカードが並ぶ。

2. 改善方法

つづいてどのようにして改善したか方法を記す。

  1. カード名の単独検索ヒット数を取得

前回の実験では下記のようにカード名と「遊戯王」のAND検索の結果のみを取得していた。

1
「"青眼の白龍" AND "遊戯王"」

今回は、それに加えて下記のようにカード名単体での「Google検索ヒット数」を取得した。

1
「"青眼の白龍"」
  1. 各カード名の遊戯王関連率を計算

例えば、
「”オオカミ”」の検索ヒット数は22,000,000 件。
「”オオカミ” AND “遊戯王”」の検索ヒット数は10,700,000 件。

「”青眼の白龍”」の検索ヒット数は4,510,000 件。
「”青眼の白龍” AND “遊戯王”」の検索ヒット数は4,020,000 件 。

ここで

1
遊戯王関連率 = AND検索ヒット数 / 単独検索ヒット数

とすると、

「オオカミ」の「遊戯王関連率」は0.49
「青眼の白龍」の「遊戯王関連率」は0.89
となる。

  1. シグモイド関数による数値調整

単純に

1
知名度 = Google検索ヒット数 × 遊戯王関連率

とすると以下の問題があった。

  • 結局桁違いにヒット数の多い一般名詞カードばかり選ばれる
  • 「遊戯王関連率」の多少の差で順位が大きく変動する

これらの問題を解決するために、値が小さい時は0に近づけ、大きい時は1に近づけるような関数が欲しかった。

そして思いついたのがシグモイド関数↓。



1
f(x) = 1/(1+exp(-a*x))

三角関数でも似たような形は作れるがシグモイド関数は変形しても形が崩れにくいのが良い。

後はこれをベースにスケーリングしたり平行移動したりして良い感じの関数f()を作り、

1
知名度 = Google検索ヒット数 × f(遊戯王関連率×b-c)

としたものがさっきのランキング。

3. 今後の展望

  1. 魔法・罠カードも実験

今は都合上モンスターカードのみで実験しているので魔法・罠カードも実験したい。

  1. 日本語カード名も使用

ランキング上位に来ている謎カード、「マスター・オブ・OZ」や「天空竜」は多分英語名検索の結果たまたま上位に来たのだと思う。
そこで日本語検索の結果を用いてより洗練された知名度ランキングを作りたい。

4. 問題点

お金。
今回の追加実験はモンスターカードだけにしたが、それでも5600円かかった。



どうせそのうち我慢できずに実験するから早くやった方が良いという考え方もある。

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