ハトクラPCで最多継承点を目指す
基本的にハトクラは20点の継承点を獲得することが目的なので延長戦にならなければ20点集めた時点で終了する。
しかし20点集めたターンが終了するまでは行動が続けられるため1ターン中であればいくらでも継承点を獲得することができる。
これによってどれだけ多くの継承点が獲得できるのか日夜研究が続けられている。
先行研究調査のため「ハトクラ 最多継承点」、「ハトクラ 最高得点」などで検索した結果、249点を獲得できる旨の記事が見つかった。
これが現時点で最も高得点であったため、これを超えることを目標とする。
結果として274点を獲得して世界一位となった。
1. ルール
以下のルールにより行う。
- 対戦モード: VS CPU
- プレイヤー数: 1
- サプライ: 自由
- ターン数: 無制限
2. 戦略
2.1. 継承点カードをたくさん付けたい
継承点を得るためには継承点カードを付けると良い。
使用できる継承点カードは
必ず存在する「宮廷侍女」、「議員」、「公爵」、「帝都カリクマ」、「皇帝の冠」の5種に加えて、
サプライに設定できる「貴族の一人娘」、「噂好きの公爵夫人」の2種、
の計7種類。47枚。
仮にこれらのカードを全て付けようと思ったら最終手札が47枚になるようにカードを引く必要がある。
まともにやったらそんなに引けないので後述のコンボによってカードを引く。
2.2. ドローコンボ
「召集令状」+「隠れ家」による大量ドローコンボを利用する。
「召集令状」
支払ったコインに応じた枚数のカードを捨て札からデッキトップに表側で置く。「隠れ家」
デッキトップに表側で置かれているカードを手札に加える。(領地は除く)
この2枚を使うと、例えば手札が
「召集令状」+「隠れ家」+「大都市」*3
のとき
「大都市」で得られる9コイン分の9枚のカードを捨て札から手札に加えられる。
しかしこの方法でも数十枚のカードを手札に加えるのは容易ではない。
そこで以下の手法を用いて大量のコインを獲得する。
2.3. 無限コイン
「お金好きの妖精」によりコインを無限に獲得する。
- 「お金好きの妖精」
①コインカウンターを1つ得る。(最大で2個まで)
②任意のカウンターを2つ減らして1つ増やす。
②の効果によって、他のカード効果で取得したカウンターを2つ減らしてコインカウンターを1つ増やす。
①の効果には「最大で2個まで」という制限があるが②の効果には制限が無い。
したがってこれを繰り返せばコインカウンターを無限に増やすことができる。
これにより得た無限のコインを使うと、上記のドローコンボによって捨て札のカードを好きなだけ手札に加えられる。
3. サプライ設定
サプライは以下の10枚を選択した。
「お金好きの妖精」、「召集令状」、「隠れ家」、「シノビ」、「クノイチ」、「星詠みの魔女」、「ドワーフの宝石職人」、「結盟」、「貴族の一人娘」、「噂好きの公爵夫人」
3.1. サプライ採用理由
それぞれの採用理由を記す。
- 「お金好きの妖精」、「召集令状」、「隠れ家」
前述のコンボによって捨て札のカードを手札に加えるために必要。
また、 「お金好きの妖精」はコインカウンターを継承点に変換できるため5点得られる。
この3枚のコンボで全てのカードを回収できるため残りはサプライ枠1つあたりの獲得点数が高い順に選択する。
- 「結盟」
サブタイプを選択して選択された種類のカードを使用するたびに1点獲得。
今回のサプライでは32点。
- 「貴族の一人娘」、「噂好きの公爵夫人」
継承点カード。
サプライ枠1つあたりの獲得点数は、
「貴族の一人娘」25点、「噂好きの公爵夫人」15点。
- 「ドワーフの宝石職人」、「シノビ」、「クノイチ」
「ドワーフの宝石職人」は場に4種の行動カードがある場合に継承点を2点得る。
「シノビ」、「クノイチ」は他のカードの効果をコピーできるので「ドワーフの宝石職人」をコピーする。
「シノビ」、「クノイチ」は「結盟」対応。
サプライ枠1つあたりの獲得点数は、それぞれ10点。
- 「星詠みの魔女」
領地なので「召集令状」で捨て札から回収できない「帝都カリクマ」とシノビでコピーするために捨て札に置く必要のある「ドワーフの宝石職人」を回収するために採用。
「結盟」対応。
獲得点数は0点。
3.2. 想定点数
以上のサプライを使用すると、
サプライによる点数が107点。
他の継承点カードによる点数が148点。
事前に19点まで貯めておけるため、
107 + 148 + 19 = 274(点)
274点獲得できる。
4. 手順
先ほど設定したサプライを実際に運用して最多継承点を目指す際の手順を記す。
4.1. 準備ターン
以下の4工程を並行して行う。
- カード集め
「召集令状」1枚、「隠れ家」1枚、「血盟」3枚、「公爵」11枚に加えて、他のカードは全て買う。
- 擁立
カードを3枚キープしたいため大都市3枚で擁立する。
姫は「ベルガモット」とする。
また、ここで「見習い侍女」を3枚付けると後の準備が少し楽になる。
- カウンター獲得
コインカウンターを74個集める。
継承点カウンターを25個集める。(「見習い侍女」を3枚付けた場合)
- キープ
「召集令状」を含めた3枚のカードをキープ。
4.2. 調整ターン
適当なドローカードを使用して最終ターン開始時にデッキが0枚になるように調整する。
4.3. 最終ターン(捨て札回収)
以下の3工程は順番に行う。
- コインカウンターを64個コインに変換する。
- 「召集令状」で行動カードと継承点カードを64枚デッキトップに置く。
ここで「ドワーフの宝石職人」1枚と「宮廷侍女」3枚を除くすべてのカードを選択。
- 「隠れ家」でデッキトップのカードを手札に加える。
「ベルガモット」の効果によって捨て札の「隠れ家」を回収して使用。
4.4. 最終ターン(行動カードで継承点獲得)
最初の3工程は順番通りにカードを使用。
- 「結盟」を3枚使用、サブタイプは侍女、魔法、計略の3種を選択する。
- 「お金好きの妖精」を1枚使用、コインカウンターを継承点カウンターに変換する。
ここで「お金好きの妖精」を使うことで場の行動カードが4種類になり「ドワーフの宝石職人」の継承点獲得効果が使えるようになる。
「星詠みの魔女」だと、捨て札の「ドワーフの宝石職人」がデッキに移動する可能性がある事に加えて、選択できる枚数が4枚と少ないため「農村」を引いてしまう場合がある。
- 「シノビ」を5枚使用して「ドワーフの宝石職人」の継承点獲得効果をコピーする。
ここから先は順序自由。
- 「クノイチ」を5枚使用して「ドワーフの宝石職人」の継承点獲得効果をコピーする。
- 「星詠みの魔女」を5枚使用して捨て札の「宮廷侍女」3枚、「ドワーフの宝石職人」1枚、「帝都カリクマ」1枚を引く。
- 「お金好きの妖精」を4枚使用してコインカウンターを継承点カウンターに変換する。
- 「ドワーフの宝石職人」を5枚使用して継承点を獲得する。
4.5. 最終ターン(セカンドフェイズ)
- 手札の継承点カードをすべて付ける。
5. 結果
こうなる。
274点。
世界一位。
実演の様子(ニコニコ動画)↓